国立大学法人名古屋工業大学 情報基盤センター

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平成24年4月より情報基盤システムが新しくなりました。

  1. 教育用計算機環境の改善
    教育用端末(PC),およびOS(Windows,Linux)を最新環境に更新するとともに,主に附属図書館内に設置している端末数を増やしました。学生用ポータルサイトも個人で環境をカスタマイズ可能なu-Portalに変更しました。また,ドキュメント印刷時の認証についても従来の学生証(ICカード)に加えて携帯電話のFeliCa認証にも新たに対応させました。
  2. 教職員用ポータルサイトの新開発,および事務用シンクライアントの更新
    大学の利用環境を考慮し,教職員用ポータルサイト,および電子ワークローを全面的に新開発しました。特に一から開発した電子掲示板と大学教職員の“つながり”を強力にサポートするコミュニティー機能を適切に利用頂ければ,大学事務の効率化につながると確信しております。また,シンクライアントは従来のWindows Server 2003ベースからWindows 7の仮想計算機型に更新し,性能だけでなく利便性も劇的に向上できたと考えております。
  3. プライベートクラウドと全面仮想化
    従来のブレード型サーバーとNAS型ファイルサーバーから,Hyper-Vが動作する6台のサーバーとiSCSIストレージエリアネットワークで構成されるプライベートクラウドサーバーを導入しました。省電力性についても考慮し,通常動作時に旧ブレードサーバー群の半分以下の電力消費量を実現するとともに,土日の低負荷時にはサーバー3台,夏季休暇などの長期休業時においては4台での縮退運転にも対応させました。さらに事務用シンクライアントも同様に仮想化技術を導入し,資源配分の動的最適化を行いました。
  4. オープンソースの積極的導入
    学生用ポータルサイトにu-Portal,シングルサインオン(SSO)環境にOpenAM,Apache,UnicornIDM,OpenLDAP,ETLツールにPentahoなどシステムの中核にオープンソースを導入し,コストの削減と独自の機能拡張に努めました。

全面仮想化,および新規開発を伴う教職員用ポータルサイトのシステム導入作業は,初期設計から入札を経て,半年間の準備作業,本格移行に2ヶ月をかけた非常に困難な作業となりましたが,今回得られた知見は今後のシステム開発・運用の力となると考えております。

新規システム導入以外にも,昨年度は様々なシステム導入,カイゼンを行いました。

  1. 統一データベース(DB)
    学生進路情報など学生に関するさまざまな情報を統一して扱えるよう機能を一層充実させました。統一DBは導入後5年が過ぎ,大学内の様々な情報の一次データとしての位置付けまで成長できたと思っております。名工大デジタルサイネージのメイちゃん(教員居室情報など),LDAPと教職員用Active Directory,事務用電子メール(組織構成員情報),教員評価システム(業績情報)への情報展開はそのほんの一例です。
  2. 名工大メールアドレスの導入とシステム開発
    nitech.jpドメインの生涯メールアドレス,および卒業生名簿管理を行うデータベースの開発を行いました。この生涯メールは名工大入学時に付与されるため,生涯利用可能なIDとしての利用が可能となります。
  3. 包括契約
    マイクロソフト社と包括契約を結び,Office,およびWindows OSのライセンス管理の充実と大学全体でのコスト削減を実現しました。
  4. eポートフォリオ
    maharaの実験的導入を行い,研究室の研究進捗確認システムとして評価を行いました。4月中旬のサービス公開を予定しております。
  5. 国際無線LANローミング基盤「eduroam」への参加
    国内外の大学等で実証実験が行われている学術研究機関用無線LAN相互接続実験に参加しました。参加大学に訪問した際は本学の基盤IDで無線LAN環境に接続が可能となりました。
  6. ユニファイドコミュニケーション実験
    内線電話,IP電話,インスタントメッセンジャーなどを統合したユニファイドコミュニケーションの実証実験を継続中です。今年度中に参加者を広げた実証実験を行う予定です。
  7. システム開発
    災害時安否確認メールシステム,物品管理システムなど,様々なシステム開発,および既存システムのカイゼンを行いました。

プライベートクラウドで構成された本情報基盤システムでは,サーバーなどの計算機リソースの追加が非常に容易に実現できます。情報基盤センターは,このシステムを積極的に利用し,名古屋工業大学のeキャンパス構想の実現に力を尽くす予定ですので,構成員の皆様のご協力とご支援をよろしくお願いします。

情報基盤センター長
松尾 啓志
平成24年4月