本学の情報基盤構築にむけて

情報基盤センターは,情報メディア教育センターと情報ネットワークセンターを統合する形で設立されました。しかし,情報基盤センターの仕事の範囲は,従来の両センターの枠組みにとどまらず,本学の教育,研究,さらには事務に関連する情報システム全般の開発及び運用となります。

従来,本学に於ける情報システムの導入は,個別の組織単位で行われており,徐々にではありますが,様々な仕事が電子化されつつある状況でした。しかし導入された情報システムが必ずしも統一された「データ」,「インターフェース」,「認証」に基づいていないという問題点も指摘されていました。

その反省に答える形で,平成18年度からは,全学情報システム統括責任(CIO)(北村正図書館長)の元,情報システムの一元化・集中化を行い,全学的な情報戦略に基づき情報基盤を整備することとなりました。 情報基盤センターは,まさにその戦略を達成するために設立された組織です。

近年のWEB技術の変化に代表されるように,情報基盤を構成する技術は日進月歩です。本学でも平成19年度より,ICカードによる出席管理システムなど,さまざまな情報システムが導入される予定となっています。しかしこのような日進月歩のシステムは導入時に様々な問題の発生が予想されます。さらに我々センターはシステム導入後もシステムの改善(カイゼン)を積極的に行う予定であり,当然その際にも同様に問題が発生することが予想されます。問題発生時には構成員の皆様にご苦労をおかけする場合も多々あると思われます。しかし,「ひとづくり」,「ものづくり」,「未来づくり」を理念・目標とする工科大学構想を推し進める名古屋工業大学として,恥ずかしくない情報基盤を構築するために,我々も日々努力する覚悟でありますので,今後とも情報基盤センターの活動にご理解とご協力をお願い申し上げます。

情報基盤センター長
松尾 啓志
平成18年4月