国立大学法人名古屋工業大学 情報基盤センター

新情報基盤センター演習室の完成と平成20年度の成果,
さらに新ネットワークに向けて

平成19年4月にスタートしたICカードPKI認証を基礎とする名古屋工業大学情報基盤システムは,開始後2年が経過しました。この間,我々は日々,様々なカイゼンを続けております。特に平成20年度は,以下のようなカイゼンを行いました。

  1. 学生へのサービス
    1. 20号館の改築に伴い,次のカイゼン,拡張を行いました。
      1. 200人が同時に演習可能な演習室を2階に設置しました。この演習室は多数の50インチディスプレイ,マイク,スピーカを配置し,どこに座っても教員のPCの画面を確認可能であると同時に,どこからも教員に対して発言可能な高機能なAVシステムを有する演習室です。
      2. 1階の北側に,広い机と教育用PC(27inchディスプレイ付)を合計20セット配置したPCラボを設置しました。ゆったりとしたスペースで教育用PCを利用した自習やレポート作成などが可能となっています。
      3. 従来20号館に設置していた大画面ディスプレイを,学内のサテライト教室に移設し,4つのサテライト教室のAV環境を飛躍的に向上させました。
    2. 位置情報提供型SNSシステムであるnitwhoにTwitter機能を設けるとともに,携帯インターフェースも開発しました。
    3. 自宅からでも教育用PCと同一な環境を利用可能な,リモートデスクトップ接続環境の提供しました。
    4. 統一データベースを拡張し,学生情報の大学への申請手段を一元化しました。
    5. 各種証明証の発行手段を,ICカードを用いた厳密認証を行うことにより,個人情報保護を強化しました。
    6. 夜間休日に入館するための認証システムを非接触ICカードに一元化するシステムを開発し,登録業務がスピードアップするとともに正確性も増しました。

  2. 教職員へのサービス
    1. 統一データベースを拡張することにより,研究室配属学生,備品,図書,研究業績情報の発生限入力および見える化を実現(一部は本年度中に実現予定)しました。
    2. 教職員が自由に入力可能な,学内行事予定システム,大容量のファイルを電子メールに添付することなく,学外に安全かつ確実に配付できる,ファイル宅配便を開発しました。
    3. Moodleを拡張し,シラバスモジュールを独自開発しました。この拡張によりシラバスと授業情報提供するMoodleの統合化を実現しました。
    4. 高度セキュリティ環境上で表計算アプリケーションを実行可能な,WEB型表計算システムの提供を開始しました(現在は実験的に提供中です)。
    5. 学生掲示板のインターフェース改良し,学生の既読未読確認などが行えるようにしました。
    6. 電子ワークフローシステムに約20箇所のカイゼンを行い,使い勝手の向上と業務量の削減を行いました。
    7. Moodle用の新モジュールを開発するとともに,出欠システムを含めてソースコードをインターネットに公開しました。

上記以外にも,既存システムに対しても日々,様々な改良を加えており,使い勝手の進化は日進月歩となっています。

さらに,我々の情報基盤システムの利用者マニュアルを,より見やすさを重視した形で刷新しました。我々のスタッフの力作であります。学生の諸君および教職員の方々におかれましては,我々の開発した情報基盤システムを有効に使うための足がかりとして,一読頂くよう強く希望いたします。

また今年度中(12月末)には,キャンパス情報ネットワーク(MAINS)の更新が予定されています。現在のMAINSはすでに完成後7年が経過していますが,1万台の機器が接続されているMACアドレスベース・ダイナミックVLANであると同時に,3つのセキュリティクラスによる利便性と高セキュリティを両立した世界に類を見ないネットワークです。ただし,計算機の速度向上につれて,学内に持ち込まれたウイルスなどからの耐攻撃性などが問題点として浮上しております。

現在,新MAINSシステムの設計を行っておりますが,この利便性と高セキュリティを保持したまま,新しいシステムに移行するために,想像を超えた困難が発生しております。特に教職員の皆様方におかれましては,年末にかけてさまざまな作業や既存サービスの停止(特に研究室内の無線LANアクセスポイント制限)をお願いすることになると思いますが,高セキュリティと利便性を両立させなければならない,運用ネットワークとしてのMAINSの性格をよくご理解頂くとともに,リプレイス作業へのご協力をお願いいたします。

情報基盤センター長
松尾啓志
平成21年4月