国立大学法人名古屋工業大学 情報基盤センター

次世代ICT環境に向けての準備

スマートフォンやタブレットに代表させるモバイルデバイスの普及と,PCの軽量・低価格化が進行するとともに大学環境へのICT導入が急速に進んでいます。本学でも8年前の情報基盤センターの発足に伴い,様々なICT化を他大学に先んじて行って参りました。

次世代ICT環境の構築に向けての実験・開発
  • 次世代出欠システム整備に向けて,BLE(Bluetooth Low Energy)技術とスマートフォンによる打刻方式の実証実験を行いました。
  • MOOC時代に向けて,代表的なMOOC環境である「Open edX」に関する調査を行いました。近日中に評価環境を教員に対して提供します。
  • ユニファイド・コミュニケーションの中核を担う「Microsoft Lync」の実験を継続しています。特に事務のシンクライアント環境での評価実験を重点的に行いました。また,ユニファイド・コミュニケーション・システム実現に向けた概算要求も行いました。
  • 次世代KIOSKを開発中です。スマートフォンやタブレットのような操作感(ユーザー・インターフェイス)を導入し,今年度から段階的にリプレイス予定です。

以上のように次世代を見据えた様々な実験・開発を行っています。このような実験・開発には利用者の協力が欠かせません。情報基盤センターからの案内に耳を傾けて頂き,積極的にご協力頂ければ幸いです。
特にLyncはPC(Macを含む)だけでなくスマートフォン等でも利用可能で,研究グループ内での利用にも大いに力を発揮するシステムです。情報基盤システム ユーザーズガイド2014をご参照頂き,是非とも一度お試しください。(※)

以下は昨年度の活動報告の一部です。

教育環境
  • 教育用端末に「Microsoft Office 2013」を導入するとともに,クラウドサービスである「Microsoft OneDrive(旧SkyDrive)」を基盤IDによるシングルサインオンで利用可能な認証連携を行いました。この拡張によりUSBフラッシュメモリーを大学に持参する必要は無くなりました。
  • Moodleの拡張として数学オンラインテスト評価システム「STACK」を導入しました。
  • Moodle 2.3.3+の運用開始しました。
  • シラバスの英語版公開に伴い,シラバスシステムを英語版に対応させる改良を行いました。
事務環境
  • ティーチング・アシスタント(TA)に関する膨大な事務作業を激減させることを目的に「TA勤務管理システム」を開発しました。今年5月から運用予定であり,事務作業の大幅な簡素化が期待されます。
  • 統一DBにおいて学生指導情報(クラス委員・チューター情報)と学生進路・卒業後連携情報の拡張を行いました。
  • 大型設備基盤センターからの依頼により「機器分析受付システム」を開発しました。
  • 授業評価システム,電子ワークフロー,教職員ポータル,Excel情報収集,車両ゲート管理など,本学で独自に開発したシステムに対して様々な機能拡張を行いました。
基盤システム一般
  • 無線LANの安定化に努めるとともに,2.4GHz帯から5GHz帯への移行推進を行いました。
  • 従来の専用ソフトを必要としたVPNから各OSにおいて標準サポートされているL2TP型のVPNに移行し,利便性を飛躍的に高めました。
  • 電子メールのスパム対策をより強化するため下記を実施しました。
    (1)スパムフィルターの導入
    (2)学内の一部のサブネットから学外へのSMTP遮断
    (3)グレイリスト型スパム対策のメール遅延の解消
  • ファイアウォールログ解析システムを導入し,日・週・月単位でのログ解析及びサマリー作成により.P2P通信等の不正な通信の早期発見が可能となりました。
  • 学外に公開するホスト及びプロトコルの大幅な見直しを行い,学外からの攻撃への耐性を強めました。
  • 本学で開発された3Dキャラクター付き音声対話システム「メイちゃん」のモバイル版をキャンパス案内システムとして発展させ,高校生・中学生の学内見学で活用しました。

情報基盤センターでは利用者目線からのシステム開発・改善により事務局に対しても業務改善の提案を日々行っております。また,工科系単科大学の強みを生かして,他大学を一歩も二歩もリードするICT教育・研究・事務環境を実現したいと考えております。今後におかれましても当センターの提供する各種システムの積極的な利活用と,新たなシステムや技術など”カイゼン”につながるご提案をお願いいたします。

(※)私に連絡をする一番確実な手段はLyncのチャット機能です。

情報基盤センター長
松尾 啓志
平成26年4月